簡単にできる!カビの生えやすいトイレタンクの掃除方法ガイド

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簡単にできる!カビの生えやすいトイレタンクの掃除方法ガイド

普段は見えないトイレタンクは掃除場所として忘れがちです。
トイレタンクを掃除したのはいつでしょうか?


実は、放置しておくとタンク内部が真っ黒に汚れてしまうことも少なくありません。
 

新築時の清潔な設備を長持ちさせるためには、定期的な掃除が必須です。
 

 

この記事では、トイレタンクを清潔に保つための掃除のポイントを詳しく解説します。
 

汚れを放置すると水漏れの原因になることもあるため、効果的な掃除方法を身につけ、快適なトイレ環境を維持しましょう。
 

1. トイレタンクの掃除も必要な理由

トイレの清掃といえば、便器や床の掃除を真っ先に思い浮かべるかもしれませんが、実はトイレタンクの掃除も非常に重要です。

 

多くの人が普段目にすることのないトイレタンクですが、タンクが汚れていると様々な問題が生じる可能性があります。

 

以下、トイレタンクを定期的に掃除するべき三つの理由を解説します。

 

1-1. タンクの中は黒カビが発生しやすい

トイレタンク内は水が常に溜まっており、高い湿度を保っています。

この湿気が多い環境は、黒カビの発生にとても適しています。
 

カビの生育条件が整ってしまえば、数ヶ月で内部が真っ黒になっているなんてことも起こり得ます。

 

新築であっても油断せず定期的な清掃が必要になる主な理由がこれです。
 

このカビは、アレルギーの原因にもなり得るため、健康を守る意味でも定期的な掃除が推奨されます。
 

1-2. 地域によっては水垢がたまることがある

水質によっては、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多く含まれていることがあります。


蓄積すると水垢となり、特に手洗い機能がついたトイレの蓋に黒ずみや水垢が目立つようになります。


水垢の汚れは見た目が悪いだけでなく、時間が経つと落としにくくなるため、早めの対策が必要です。
 

1-3. 便器の黒ずみや臭いの原因になる

トイレタンク内の汚れが放置されると、その汚れが流れ出して便器側にも影響を与えます。


便器内の黒ずみを掃除したのに一週間ほど経てばまた黒ずみが発生してしまっていることはありませんか?
 

便器の黒ずみがすぐに発生してしまう方は、タンク側の汚れが原因の可能性があります。


タンク内の汚れは不快な臭いの直接的な原因となることがあります。
 

定期的にタンク内を清掃することで、便器全体の清潔を保ち、快適なトイレ環境を維持しましょう。
 

2. 汚れ防止策として簡単な掃除方法をご紹介

トイレタンクの掃除は、一見面倒に感じるかもしれませんが、定期的なメンテナンスによってトイレを長持ちさせ、清潔に保つことができます。


ここでは、タンクを開けずに行う簡単な漬け置き洗い方法をご紹介します。

 

新築の家でも、長年住んでいる家でも、月に一回程度の頻度で効果を実感することでしょう。

 

まずは月に一回を目安に試してみてください。

 

今回は、簡単に始められる掃除方法として、洗剤とアイテムの特徴と掃除の仕方を紹介します。
 

2-1. 重曹

特徴

重曹は自然派洗剤として知られ、軽い汚れや臭いの除去に効果的です。また、環境に優しく、手肌にも安全です。
 

掃除の仕方

タンクの水に一カップの重曹を入れて数時間放置し、タンクの水を数回入れ替えるようにして流します。この方法で軽い汚れを除去できます。
 

2-2. オキシクリーン(酸素系漂白剤)

特徴

オキシクリーンは酸素の力で汚れを分解し、漂白と消臭を行います。環境に比較的優しい漂白剤とされています。

掃除の仕方

タンク内に指定された量のオキシクリーンを入れ、数時間置くことで、汚れや黒ずみが浮き上がります。

 

2-3. トイレタンク専用洗剤

特徴

タンク専用洗剤は、トイレタンク内の特有の汚れやカビを効果的に除去するために開発されています。様々なパーツへの影響も考慮されているため、設備を長く使いたい場合におすすめです。

掃除の仕方

洗剤をタンク内に適量投入し、数時間から一晩放置した後、水を流してすすぎます。

 

2-4. 塩素系漂白剤

特徴

塩素系漂白剤は強力な消毒と漂白効果がありますが、使用する際には材質への影響に注意が必要です。

カビに非常に効果的ですので必要に応じて使用を検討しましょう。
 

掃除の仕方

小さじ一杯の塩素系漂白剤をタンクに入れた後、1時間ほど放置します。
使用後は必ず3回以上タンク内の水を入れ替えるようにして、しっかりと洗い流すことで、タンクや設備への影響を最小限に抑えます。
 

2-5. メラミンスポンジ

特徴

メラミンスポンジは、水垢や汚れを物理的に削り取る効果があります。洗剤は取りづらい水垢などの場合に便利です。

 

掃除の仕方

タンクの蓋やタンク内の水垢が気になる場合、メラミンスポンジを濡らして直接擦ります。力を入れすぎずに優しく擦ることで、傷をつけずに汚れを除去できます。

 

 

 

 

これらの掃除方法を取り入れることで、トイレタンクを清潔に保ち、機能的で快適なトイレを維持することができます。
洗浄剤の漬け置きはブラシなどで擦ることでより効果を発揮するため、必要に応じて実施してください。


定期的な掃除は、見た目だけでなく衛生面でも大きなメリットがありますので、ぜひ生活に取り入れてみてください。

 

3. 徹底的な掃除方法の紹介

トイレタンクの中を開けてみて、真っ黒でカビだらけだった場合、少し気合を入れた掃除が必要です。
タンクの掃除は年に一度程度の頻度で行うだけで、ニオイのしずらいトイレを保つことができるでしょう。


ここでは徹底的なトイレのタンク掃除の方法について詳しく解説します。

3-1. 準備するもの

  • ゴム手袋
  • マイナスドライバー
  • 使い古した歯ブラシ
  • スポンジ
  • トイレ用中性洗剤  ※1
  • 40cm程度のブラシ  ※2
  • 水の入ったスプレーボトルなど(500ml程度)  ※3
  • トイレ用のペーパータオル  ※4
  • 用具置き容器  ※5

 

※1  タンク内はゴムや発泡スチロールなど様々な素材があるため、酸性やアルカリ性の洗剤は使わず可能な限り中性洗剤が望ましい。
※2  タンクの底は意外と深く手では洗いにくいことのでブラシもあったほうが便利。
※3  タンクの上部などスポンジで擦った後の洗い流し用にあると便利。
※4  擦ったスポンジは意外と汚れますので、仕上げ用にあると便利。
※5  フローリング等の場合に掃除用具を置くための容器があると便利。

 

3-2. 掃除の仕方と手順

①電源を切る

トイレにウォシュレットや暖房便座などの電子機器がついている場合、安全のために電源を切ってください。


電源の切り方は、メーカーの取扱説明書に従って行うのが最も確実です。


面倒な場合は、コンセントからプラグを抜くだけでも基本的には大丈夫です。


ただし、待機電力や便座温度などの設定している項目がある場合は、再設定が必要になる可能性があるので注意してください。
 

②給水を止める

トイレのタンクから水を止めるために、壁や床に繋がっている止水栓をマイナスドライバーで時計回りに閉めます。


止水栓を閉める際は、回転数を覚えておくと、再開時に役立ちます。


止水栓を閉めずに蓋を外し、そのまま洗浄レバーを回してしまうと、床が水浸しになるリスクがありますので注意してください。
 

 

③タンク内を排水する

トイレタンクを掃除する場合、まずはタンク内部の水を排出する必要があります。


洗浄レバーを引いて水を便器側に流します。

タンク内の水量が掃除しやすい量になるまで必要に応じてレバー操作を繰り返してください。


止水栓を閉めているので、新たに水が給水されることはありません。

 

 

④蓋を外す

タンク内の水が排水されたら、次はトイレタンクの蓋を外します。

タンクの蓋は意外と重いので、落とさないように注意が必要です。

女性の方は無理せず、2名での作業も検討してください。


蓋を外す際は、滑らないようにゴム手袋を着用し、慎重に持ち上げてください。


手洗い管がある場合は、それに繋がる給水ホースも取り外す必要があります。

 

給水ホースはナットを反時計回りに回せば、簡単に外れます。

 

なお、製品によってはプラスチックの中蓋がついている場合もありますが、そのまま真上に持ち上げれば簡単に取り外せることがほとんどです。 


外蓋と同じようにして掃除して構いませんので、汚れの度合いに応じて、浴室に持って行くなどして洗浄します。
 

 

⑤蓋を掃除する

蓋の汚れがひどい場合は、浴室で洗い流すのが便利です。


中性洗剤をスポンジにつけて丁寧に洗い、細かい部分は歯ブラシで掃除します。


洗浄後はシャワーでしっかりすすぎ、乾いた布で蓋の水気を拭き取ります。

 

 

⑥タンク内部を掃除する

タンク内を掃除する前に換気を忘れないようにしてください。


タンク内はいろいろな部品がついていますので、顔を近づけながら作業する事が多いので換気は重要です。


タンク内部の掃除も中性洗剤とスポンジ、歯ブラシなどを使って隅々まで清掃します。


いろいろな部品がありますが、傷付けたり壊したりしないよう気をつけながら汚れを除去しましょう。

 

⑦蓋を取り付けて止水栓を開ける

すべての掃除が終わったら、蓋を元に戻し、止水栓を開けます。


止水栓を締めたときと同じ回転数で開けることで今までと同じ使用感にできます。


全てが正しく設置されたことを確認した後、洗浄レバーを操作して水が適切に流れるかをテストしましょう。
 

 

 

 

これらのステップに従ってトイレタンクを掃除すれば、トイレ全体の衛生を保つことができ、快適な使用が可能になります。


定期的な掃除で、トイレの寿命も延ばし、毎日の生活をより快適に過ごせるでしょう。
 

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

この記事では、手軽に始められる予防策から、徹底的なトイレタンクの掃除方法まで詳しく解説しました。

 

トイレタンクを定期的に掃除することで、便器の清潔を保ちながら、掃除の手間を削減する効果もあります。


特にカビが生えやすいトイレタンクは、健康と衛生面で見逃せない部分です。

 

今回紹介した方法を参考に、快適で清潔なトイレ環境を維持しましょう。

 


以上、「簡単にできる!カビの生えやすいトイレタンクの掃除方法ガイド」でした。

この記事を書いた人

ホームマップ編集部

一級建築士や宅地建物取引士、インテリア・福祉住環境コーディネーター、住宅営業、およびファイナンシャルプランナーが在籍しております。私たちは、住宅や生活空間に関する深い知識と実務経験を生かし、読者の皆様にとって有益で実践的な情報を提供することを目指しています。家づくりに必要な知識から、インテリアの最新トレンド、資金計画まで、各分野の専門家が連携を取りながら、質の高い内容をお届けします。私たちの記事が、より良い家づくりを実現するお手伝いとなれば幸いです。

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