玄関タイルの色選びで失敗しないコツ|人気色・選び方・注意点を徹底解説

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玄関タイルの色選びで失敗しないコツ|人気色・選び方・注意点を徹底解説

玄関タイルの色は、家の第一印象を大きく左右する大切な要素です。明るく開放的に見せたいのか、落ち着いた雰囲気にしたいのか、あるいは汚れの目立ちにくさを重視したいのかによって、選ぶべき色は変わってきます。
その一方で、実際に採用してみると「サンプルの時と色が違って見える」「想像以上に汚れが目立つ」「玄関が暗くなってしまった」など、色選びに失敗してしまうケースも少なくありません。

 

この記事では、玄関タイルの色ごとの特徴や、後悔しないための色選びのポイントを丁寧に解説します。また、よくある失敗例や注意点に加えて、色以外の選び方として重要な素材や防滑性、サイズ、質感なども詳しく紹介します。
玄関タイルを選ぶ際に押さえておきたい情報をまとめているため、これから新築やリフォームを検討している方に役立つ内容です。

 

それでは、まずは玄関タイルの色が玄関全体の印象に与える影響から見ていきましょう。

 

1. 玄関タイルの色で印象は大きく変わる

玄関は住まいの顔ともいえる空間であり、タイルの色はその印象を大きく決める要素のひとつです。同じデザインのタイルでも、色が変わるだけで明るさや開放感、重厚さ、清潔感などの雰囲気が大きく変わります。ここでは、玄関タイルが持つ役割と、色が与える印象の違いについて詳しく見ていきます。

1-1. 玄関タイルが担う役割

玄関タイルは単に床として使われているだけでなく、見た目や機能の面でも重要な役割を担っています。

 

● 玄関全体の印象を決める要素
玄関に入った瞬間に最初に目に入る面積が広いため、タイルの色は空間の雰囲気を大きく左右します。明るく見せたいのか、落ち着いた印象を持たせたいのかといったイメージづくりに役立ちます。

 

● 汚れ対策としても重要
玄関は外からの砂や泥、水が持ち込まれやすい場所です。タイルの素材や色によって、汚れの目立ちやすさが変わり、日々の掃除のしやすさにも影響します。

 

● 安全性にも関わる
タイルの種類によっては、濡れたときに滑りやすくなることがあります。色だけでなく表面の質感や防滑性を考えた選び方も重要です。

 

● 家全体の統一感をつくる
外壁や玄関ドア、内装の雰囲気とタイルの色が合うかどうかも、統一感のある住まいづくりには欠かせません。

1-2. 色によって変わる玄関の見た目

タイルの色は、玄関の印象に直接影響します。色の選び方によって、次のように見え方が大きく変わります。

 

● 明るい色は開放感を与える
ホワイト系やベージュ系のタイルは光を反射しやすく、玄関を明るく広く見せてくれます。採光の少ない玄関にも向いている色です。

 

● 暗い色は高級感や重厚感を演出
ブラックやチャコール系は、落ち着きがあり高級感のある雰囲気に仕上がります。ただし光を吸収しやすいため、採光が少ない玄関では暗く感じることもあります。

 

● グレー系は汚れが目立ちにくく万能
近年人気が高まっているのがグレー系のタイルです。汚れが比較的目立ちにくく、モダンな住宅にもナチュラルな住宅にも合わせやすい万能カラーです。

 

● カラータイルは個性を演出できる
テラコッタ風やアクセントカラーを使ったタイルは、個性のある玄関にしたい場合におすすめです。ただし主張が強いため、外観や内装とのバランスを慎重に見る必要があります。

 

2. 玄関タイルの人気色と特徴

玄関タイルは色によって印象が大きく変わるだけでなく、それぞれの色にメリット・デメリットがあります。ここでは、住宅で特に人気のある色を中心に、その特徴や向いている玄関のタイプを詳しく解説します。

2-1. グレー系タイルの特徴

グレーは近年の住宅デザインで最も人気が高い色のひとつです。外観・内装ともに現代的な家づくりに合わせやすく、失敗が少ないカラーとして選ばれることが多いのが特徴です。

 

● 汚れが目立ちにくいバランスの良さ
砂やホコリが多少付いても目立ちにくく、日常的なお手入れがしやすい色です。

 

● 住まいのテイストを選ばない
モダン・北欧・ナチュラル・和モダンなど、あらゆるデザインに馴染みます。

 

● 明るすぎず暗すぎないため扱いやすい
採光の少ない玄関でも暗くなりすぎず、程よく落ち着いた雰囲気に仕上がります。

2-2. ホワイト系タイルの特徴

ホワイト系は清潔感があり、玄関を明るく広く見せてくれる色です。

 

● 明るく爽やかな印象
特に採光が少ない玄関でも光を広げ、開放感のある空間に仕上がります。

● スタイリッシュで現代的な雰囲気
ホワイト系はシンプルモダンとの相性が良く、スッキリとした印象を演出します。

● 汚れやシミは目立ちやすい
泥・砂・水跡などは比較的目立つため、こまめなお手入れが必要です。

2-3. ベージュ・ブラウン系タイルの特徴

自然素材のような温かみを感じさせる色で、幅広い住宅に採用される定番カラーです。

 

● 暖かく柔らかい印象
家族が集う家に安心感を与える色味で、ナチュラルや北欧風の住宅と調和します。

 

● 汚れが適度に目立ちにくい
明るすぎず暗すぎないため、日常の汚れが見えにくい点も魅力です。

 

● 落ち着いた外観と相性が良い
外壁に白・グレー・ブラウンを使った家と合わせると統一感が生まれます。

2-4. ブラック・チャコール系タイルの特徴

ブラック系は、高級感や重厚感を求める方に人気のある色です。

 

● モダンで高級感のある玄関に
玄関ドアや外壁をダークトーンで統一すると、全体が引き締まりスタイリッシュな印象になります。

 

● 水跡・泥汚れが目立ちやすい
特に雨の日は水滴の跡が残りやすく、こまめな掃除が必要です。

 

● 採光が少ない玄関では暗く見えることも
北向きの玄関や屋根のかかったポーチでは、重さを感じやすいため注意が必要です。

2-5. カラー・テラコッタ系タイルの特徴

個性を出したい方や海外風の雰囲気が好きな方に選ばれやすい色です。

 

● 遊び心やアクセントになる
鮮やかな色やテラコッタ風のタイルは、オリジナリティのある玄関を作れます。

 

● 温かみやカジュアルさを演出
南欧風・地中海風の住宅との相性が良いデザインです。

 

● 周囲との色合わせが重要
外観デザインや玄関ドアの色と調和していないと浮いて見える場合があります。

 

3. 失敗を避ける玄関タイルの色選びのポイント

玄関タイルの色選びは、見た目の雰囲気だけでなく、使い勝手やお手入れのしやすさにも大きく関わります。タイルは一度施工すると簡単には交換できないため、「完成後に後悔したくない」という方にとって、慎重な判断が欠かせません。ここでは、よくある失敗を未然に防ぎ、理想の玄関を実現するための具体的なポイントを詳しく解説します。

3-1. 玄関の採光・明るさに合わせて色を選ぶ

玄関タイルの色は、周囲の光環境によって大きく印象が変わります。採光が十分にある玄関と、自然光が入りにくい北向き玄関では、同じタイルでも見え方が異なります。

● 採光が少ない玄関は明るめの色が相性が良い

採光が弱い玄関では、暗い色を選ぶと 圧迫感 を感じやすくなります。
ホワイトやベージュなどの明るい色は光を反射し、空間を広く見せる効果があります。

● 採光が多い玄関は濃色も活かせる

南向きや吹き抜けで光が入る玄関では、ブラックやチャコールなどの濃色を選んでも暗くなりにくく、高級感のある雰囲気をつくれます。

● ダウンライトや間接照明の影響も考慮する

近年の玄関は照明デザインが豊富で、照明色によってタイルの色味が変わることもあります。

  • 電球色 → ベージュ・ブラウンが温かく見える
  • 昼白色 → グレー・ブラックの質感が際立つ

照明計画とのバランスも、色選びに大きく影響します。

3-2. 汚れの目立ちにくさを考慮する

玄関は外からの砂や泥、水が必ず入る場所のため、色によって掃除のしやすさが大きく変わります。

● 白は清潔感があるが汚れが見えやすい

黒い砂や泥は白いタイルにとても目立ちます。
家族の人数が多い場合や、雨の日の出入りが多い家庭ではこまめな掃除が必要です。

● 黒はスタイリッシュだが水跡が目立ちやすい

濡れた靴跡や水滴の乾いた跡が白っぽく残りやすく、掃除頻度が気になります。

● グレーやベージュ系は汚れが自然に馴染みやすい

最も失敗しにくい色 として人気なのが中間色です。

  • ホコリ
  • 泥汚れ
  • 水しぶき
    などが比較的目立ちません。

「掃除の手間を減らしたい」「見た目をきれいに保ちたい」場合は中間色が無難です。

3-3. 外壁や玄関ドアとの色合わせで印象が変わる

タイルだけを見て決めると、完成後に「家全体と合わない」という失敗が起こります。

● 外壁の色との相性をチェック

外壁が明るい場合は、玄関タイルに少し落ち着いた色を入れるとバランスが良くなります。
逆に外壁が濃色なら、タイルを明るめにすることで濃淡のメリハリが生まれます。

● 玄関ドアの色はタイル選びの最重要ポイント

見える面積が大きいため、タイルとの相性で玄関全体の印象が決まります。

  • ウッド系ドア → ベージュ・ブラウン・グレー
  • ブラック系ドア → グレー・チャコール
  • ホワイト系ドア → 明るめカラー・淡グレー

統一感を意識するだけで、玄関がすっきりと見えます。

● 内装とのつながりも考えておく

玄関ホールの床材(フローリングなど)と雰囲気が離れすぎないようにすることで、家全体のデザインにまとまりが生まれます。

3-4. タイルの素材・質感で色の見え方が変わる

タイルは同じ色名でも、質感が違うとまったく別の印象になります。

● マット仕上げは落ち着いた印象になりやすい

光の反射が少なく、色が自然に見えます。高級感を出しやすいのもメリットです。

● ツヤあり仕上げは色が濃く際立って見える

反射によって実際よりも濃く見えることがあり、サンプルとのギャップが生まれやすい種類です。

● 凹凸ありタイルは陰影が出て色が変わる

立体感が生まれる一方で、

  • 光の当たり方
  • 影の出方
    によって色が変わりやすいため、実際の仕上がりとイメージがズレることがあります。

素材や仕上げまで含めて比較すると、間違いが少なくなります。

3-5. サンプルは屋外と室内、時間帯ごとに確認する

玄関タイルで最も多い失敗が「サンプルで見た色と違う」というものです。

● 屋外の自然光

実際の玄関ポーチに近い見え方がわかる。

● 室内照明

玄関ホールの見え方を確認できる。

● 朝・昼・夕方

光の色が変わるため、色の印象が大きく変化する。

● できれば複数枚を並べて確認する

1枚では質感や色ムラのイメージがつかみにくいため、複数枚並べることで実際の仕上がりに近づきます。

 

施工後の「思っていた色と違う」を防ぐためにも、サンプル確認は必須です。

 

以上が、失敗しないための色選びの重要ポイントです。

 

4. 玄関タイルの色選びでよくある失敗例

玄関タイルは面積が広く、玄関の印象を大きく左右するため、色選びでの失敗は完成後に強く感じやすくなります。ここでは、実際に起こりやすい失敗と、その背景にある理由を詳しく解説します。「どうしてこうなってしまうのか?」がわかることで、同じ失敗を避けることができます。

4-1. 想像以上に汚れが目立ってしまう

玄関は砂・泥・落ち葉・水滴が持ち込まれやすい場所です。
特に次のような色は、汚れが目立ちやすい傾向があります。

  • ホワイト系 → 黒い泥汚れや靴裏の跡が強く目立つ
  • ブラック系 → 砂・ホコリ・水跡が白っぽく残って目立つ
  • 濃いグレー系 → 水が乾いた跡が浮いて見える

汚れの種類とタイルの色の組み合わせが想定できていないことが、失敗の原因です。

 

特に雨の日の出入りが多い家、子どもが外で遊ぶことが多い家庭では要注意です。

4-2. 玄関全体が暗く重い印象になってしまった

ブラックや濃いグレーは高級感を演出できる一方、
採光の少ない玄関で使うと「暗すぎる」「重たい」印象になりがちです。

  • 北向き玄関
  • 庇が深く日差しが入りにくい家
  • 玄関ホールが小さく光が届きにくい間取り

こうした条件が重なると、タイルの濃い色が影を吸収し、圧迫感を生む原因になります。

4-3. 外壁や玄関ドアとの色が合わず統一感がなくなる

タイルだけをカタログで見て決めてしまうと、
外壁・玄関ドアとのバランスが取れないという失敗が起こりやすくなります。

 

たとえば…

  • 外壁がブラウン系なのに、ホワイトのタイルが浮いて見える
  • 玄関ドアがナチュラル木目なのに、タイルが冷たい印象になってしまう
  • グレーの外観にブラウンタイルを合わせてちぐはぐな印象に

玄関タイルは、建物全体のテイストと調和して初めて美しく見えます。
単体で気に入っても「家全体との相性」を確認しないと失敗しやすい項目です。

4-4. 実物と完成後の色が違って見える

最も多い失敗がこのケースです。

● 原因

  • サンプルは小さく、面積が大きくなると濃く見える
  • 室内で見たサンプルと屋外の自然光での見え方が違う
  • 仕上げ(マット・ツヤあり)で色味が変わる
  • 凹凸や陰影により実際は別の印象になる

カタログの印刷やモニター越しの写真だけで判断すると、色の再現性が不十分なこともあります。

● よくある失敗例

  • 「もっと明るいと思っていたのに暗く見えた」
  • 「面積が広いと想像以上に色が強く感じる」
  • 「サンプルの色より赤み(青み)が強く感じる」

これは色選びの落とし穴として特に注意したいポイントです。

4-5. 濡れたときに滑りやすくなった

一見すると色の問題ではないように思えますが、
色と仕上げの組み合わせが滑りやすさに影響することがあります。

 

特に…

  • ツヤのある濃色タイル
  • 表面がフラットなタイル
  • 雨が当たる玄関ポーチ

こうした条件が揃うと滑りやすく、雨の日に危険を感じることがあります。

 

色の印象にこだわりすぎて、防滑性という重要な機能性を見落とすのも、よくある失敗のひとつです。

 

ここまでが、玄関タイルの色選びで多く見られる失敗例です。

 

5. 玄関タイルを“色以外”で選ぶポイント

玄関タイルは色が注目されがちですが、実は「素材・防滑性・サイズ・質感」などの要素も使い心地や安全性に大きく影響します。これらを軽視すると、見た目は好みでも使いにくかったり、掃除しにくかったり、滑りやすかったりと、後悔につながりやすくなります。ここでは、失敗しないために色以外で押さえておきたい選び方を詳しく解説します。

5-1. タイルの素材で選ぶ(磁器質・せっ器質・陶器質の違い)

タイルの素材は、耐久性や吸水率に影響します。玄関は屋内と屋外の中間に位置し、雨水や砂が入りやすい場所のため、素材選びは非常に重要です。

● 磁器質タイル(じきしつ)

吸水率が低く、耐久性が高いため玄関に最も向いている素材です。
表面が硬く傷つきにくく、外構でもよく採用されます。

 

向いている人

  • お手入れの手間を減らしたい
  • 傷に強いタイルが欲しい

● せっ器質タイル

磁器質よりは吸水率が高いものの、住宅の玄関で十分使用できる強度があります。素材感が柔らかく、ナチュラルな雰囲気が作れます。

● 陶器質タイル

吸水率が高く水に弱いため、玄関タイルとしては不向きです。
雨や湿気を吸いやすく、屋外利用には適しません。

5-2. すべりにくさ(防滑性)で選ぶ

玄関は濡れた靴で歩くことが多いため、防滑性は安全に直結する要素です。
特に玄関ポーチ(外部)では滑りやすいタイルを選ぶと危険です。

● 防滑仕様のタイルが安心

表面に凹凸のある「ノンスリップ加工」のタイルを選ぶことで、雨の日でも滑りにくくなります。

● 色と防滑性の関係

  • ツヤありの濃色タイル → 滑りやすい傾向
  • マット仕上げ・凹凸あり → 滑りにくい

デザイン性だけでは選ばず、安全性も考えて選ぶことが大切です。

5-3. タイルのサイズ(300角・400角・600角など)で選ぶ

近年は大判タイルの人気が高まっています。
サイズによって玄関の印象や掃除のしやすさが変わるため、ここも重要な判断ポイントです。

● 300角タイル(一般的な標準サイズ)

  • バランスが良く扱いやすい
  • 和洋問わずどんな住宅にも合わせやすい

● 400角タイル

  • やや高級感がある
  • 目地が少なく見た目がスマート
  • 玄関が広く見える

● 600角タイル(大判タイル)

  • 高級感・ホテルライクな仕上がり
  • モダン住宅と相性が良い
  • ただし施工費が高くなる場合がある

玄関の広さと予算を考えつつ選ぶことが大切です。

5-4. 表面仕上げ(マット・凹凸・ツヤあり)の違いを確認する

同じ色でも、表面仕上げによってまったく違う印象になります。

● マット(つや消し)

  • 落ち着いた上品な雰囲気
  • 色の再現が自然で、失敗が少ない
  • 汚れとの相性も良い

● 凹凸あり(テクスチャータイプ)

  • 高い防滑性
  • 陰影が出るため立体感のある雰囲気に
  • 汚れが凹凸に入り込むため掃除は少し大変

● ツヤあり

  • 高級感がある
  • 色が濃く見えやすいので注意
  • 濡れると滑りやすい可能性あり

デザインだけでなく、実際の使用感や掃除のしやすさも比較しましょう。

5-5. メンテナンス性(掃除のしやすさ・耐久性)で選ぶ

玄関タイルは汚れやすい場所のため、メンテナンス性が重要です。

 

掃除がしやすいタイルの条件

  • 表面が硬く汚れをはじく(磁器質が最適)
  • 凹凸が少ない
  • 中間色で汚れが目立ちにくい

シミや黒ずみが気になる場合は、防汚加工のあるタイルも検討すると良いでしょう。

5-6. 価格とコスパで選ぶ

タイルの価格は素材・サイズ・加工によって大きく変わります。

  • 磁器質タイル → やや高めだが耐久性抜群
  • 中判・大判サイズ → 施工費が上がることがある
  • ノンスリップ加工 → 単価が高い場合がある

高価=良いではなく、玄関の使い方や家族構成を考えて「コスパの良い選び方」をすることが大切です。

5-7. 将来のリフォームを見据えた選び方

玄関タイルは簡単に張り替えられる場所ではありません。

  • 流行に左右されすぎない色・質感
  • 長期間使っても飽きないデザイン
  • 小さな破損があっても目立ちにくい色

こうした点を意識すると、長く満足のいく玄関を維持できます。

 

6. 玄関全体のコーディネート実例(外観・内装との相性)

玄関タイルの色は単体の印象だけでなく、外壁や玄関ドア、室内の床材との組み合わせによって見え方が大きく変わります。ここでは、人気の住宅テイストに合わせて、どのような玄関タイルの色が相性の良い仕上がりになるのかを具体例として紹介します。実際の施工例をイメージしながら選ぶことで、失敗しない色選びにつながります。

6-1. モダン住宅 × グレー系タイル

スタイリッシュな外観が特徴のモダン住宅には、落ち着いたグレー系タイルがよく合います。

 

● 特徴

  • シンプルで洗練された印象
  • ガラスや金属の質感と相性が良い
  • コンクリート調の外壁とも統一感が出る

● 合わせやすい外観

  • ブラック系の玄関ドア
  • グレー・ホワイトの外壁
  • スッキリした形状のポーチライト

ミニマルなデザインの住宅では、グレー系がもっとも間違いのない選択といえます。

6-2. 北欧・ナチュラル住宅 × ベージュ・ブラウン系タイル

木目を活かした北欧やナチュラルテイストの住宅には、柔らかい印象のベージュ・ブラウン系がよく馴染みます。

 

● 特徴

  • 暖かく優しい雰囲気をつくる
  • ウッド調の玄関ドアと相性が抜群
  • 素朴で自然な仕上がりになる

● 合わせやすい外観

  • 木目の玄関ドア(ナチュラル・ミディアム系)
  • ベージュ・アイボリーの外壁
  • 植栽が多い家

玄関から室内にかけて木目のフローリングが続く場合も、タイルとの境目が美しく自然につながります。

6-3. 和風・和モダン住宅 × ブラック・チャコール系タイル

落ち着きのある和風・和モダンテイストには、濃い色のタイルが高級感を演出します。

 

● 特徴

  • 和の深みのある雰囲気とよく合う
  • 縦格子や木目の外観と調和しやすい
  • 玄関全体が引き締まった印象に

● 合わせやすい外観

  • 黒・ダークブラウンの玄関ドア
  • 和の格子デザイン
  • 深い軒、落ち着いた外壁材

ただし採光が少ない場合は暗くなりすぎるため、間接照明をうまく使うとバランスが取れます。

6-4. シンプル住宅 × ホワイト系タイル

無駄のないシンプル住宅には、ホワイト系タイルを使うことで清潔感のある玄関が作れます。

 

● 特徴

  • 明るく広く見せる
  • 玄関ドアの色を選ばない
  • 外観のイメージがスッキリ仕上がる

● 合わせやすい外観

  • ホワイト・ライトグレーの外壁
  • ナチュラルな木目ドア
  • シンプルなポーチデザイン

採光が少ない玄関や狭めの玄関でも、ホワイト系なら開放感が出しやすくなります。

6-5. 個性派住宅 × カラー・テラコッタ系タイル

個性を出したい住宅や海外風のデザインが好きな方には、テラコッタ調やカラータイルがアクセントになります。

 

● 特徴

  • 南欧・地中海風の外観と相性抜群
  • 玄関に温かみと彩りをプラス
  • 他の家とは違った印象が作れる

● 合わせやすい外観

  • 明るいベージュ・サンドカラーの外壁
  • アーチ型の玄関まわり
  • 鋳物風のアイアン手すり

カラータイルは主張が強い分、外観全体との調和が大切です。

 

7. タイルのメンテナンス性と色・素材の関係

玄関タイルは、日常的にもっとも汚れやすい場所のひとつです。色や素材、表面仕上げによって、汚れの付きやすさや掃除のしやすさが大きく変わります。ここでは、玄関を長く美しく保つために知っておきたい、メンテナンス性と色・素材の関係を詳しく解説します。

7-1. 汚れの種類と目立ちやすい色の組み合わせ

玄関の汚れには、砂・泥・落ち葉・水跡・油分などさまざまな種類があります。
それぞれの汚れが目立ちやすい色を理解しておくと、日々のお手入れが楽になります。

● 白系タイル

  • 黒い砂や泥汚れがよく目立つ
  • 靴跡が残りやすい
  • 水滴が乾いた跡も目に入りやすい

見た目は明るいが掃除頻度は増えやすい色

● 黒・濃いグレー系タイル

  • 砂ほこりが白く目立つ
  • 水跡が白浮きしやすい
  • 乾燥時にムラが出やすい

スタイリッシュだが、水・砂に弱い色

● グレー・ベージュ系タイル

  • 砂・泥・水跡がほどよく馴染む
  • 汚れが最も分かりにくい
  • お手入れの負担が少ない

汚れに強く、日常的に扱いやすい万能カラー

 

汚れの目立ちやすさは、掃除の頻度や綺麗さの維持に直結します。

7-2. 掃除のしやすい表面仕上げと素材の特徴

タイルの素材や仕上げは、汚れの落ちやすさに大きく影響します。

● 磁器質タイル(最も掃除しやすい)

  • 水分を吸いにくく、汚れが染み込みにくい
  • 表面が硬いため傷がつきにくい
  • 屋外・屋内のどちらにも適している

玄関にもっとも採用される理由は、耐久性とメンテナンス性の高さです。

● 凹凸の少ないマット仕上げ

  • 汚れが溜まりにくく、モップや雑巾で落としやすい
  • 汚れのムラが出にくい
  • 靴跡も目立ちにくい

掃除が苦手な方や、家族が多い家庭におすすめです。

● 凹凸のあるタイル(ノンスリップ)

  • 防滑性に優れる
  • しかし凹凸に汚れが溜まりやすく、ブラシでの掃除が必要になる

安全性を重視する場合は最適ですが、掃除の手間が増える点に注意が必要です。

● ツヤありタイル

  • 汚れは落としやすい
  • その反面、水跡やムラが目立ちやすい

印象は良いものの、こまめな拭き上げが必要です。

7-3. コーティングで色や質感が変わるケースもある

タイルの種類によっては、防汚コーティングや撥水コーティングを施すことがあります。
これにより、色味やツヤ感が変わる可能性があるため注意が必要です。

● コーティング後の変化として多い例

  • 色がやや濃く見えるようになる
  • ツヤが出て高級感が増す
  • 汚れが付きにくくなり掃除がラクになる

特に濃色タイルはコーティングによる質感の変化が目立ちやすいため、事前に施工会社へ仕上がりの確認をしておくと安心です。

● コーティングのメリット

  • 汚れが付きにくくなる
  • 水はけが良くなり掃除の頻度が減る
  • タイルが長持ちする

色選びの際に「メンテナンス性を向上させる工夫」として検討すると、より理想の玄関に近づきます。

 

ここまでで、玄関タイルを長く綺麗に維持するためのポイントを詳しく見てきました。

 

8. まとめ

玄関タイルの色選びは、玄関の印象だけでなく、暮らしやすさやメンテナンス性にも大きな影響を与えます。ホワイト系やブラック系はスタイリッシュで魅力的ですが、汚れが目立ちやすかったり、暗さが強調されたりと、意外な落とし穴もあります。
一方で、グレーやベージュのような中間色は汚れが目立ちにくく、どんな外観や玄関ドアとも馴染みやすいため、失敗しにくい選択肢といえます。

 

色選びでは、玄関の採光、汚れの目立ちにくさ、外壁や玄関ドアとの相性、素材や質感による見え方の違いなど、複数の要素を総合的に判断することが大切です。また、タイルの素材・防滑性・サイズ・質感といった「色以外」の選び方も、日々の使いやすさに直結するポイントです。
玄関は家の第一印象を決める重要な場所だからこそ、サンプルを実際の環境で確認しながら、長く使っても後悔しない色と素材を選ぶことが大切です。

 

今回紹介したポイントを踏まえることで、見た目にも機能にも満足できる玄関タイルを選びやすくなります。理想の玄関づくりの参考にしてみてください。

 

参考文献

https://www.yahata-home.com/blog/blog-5656/

 

この記事を書いた人

ホームマップ編集部

一級建築士や宅地建物取引士、インテリア・福祉住環境コーディネーター、住宅営業、およびファイナンシャルプランナーが在籍しております。私たちは、住宅や生活空間に関する深い知識と実務経験を生かし、読者の皆様にとって有益で実践的な情報を提供することを目指しています。家づくりに必要な知識から、インテリアの最新トレンド、資金計画まで、各分野の専門家が連携を取りながら、質の高い内容をお届けします。私たちの記事が、より良い家づくりを実現するお手伝いとなれば幸いです。

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