ハウスメーカー選びで重要な7つのポイントについて徹底解説!

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ハウスメーカー選びで重要な7つのポイントについて徹底解説!

家を建てる際にハウスメーカー選びで悩む人はとても多いのではないでしょうか?

一生のうちでも大きな買い物となる家。慎重になるのも仕方がありませんし、むしろ慎重に行動した方が後々のためになるでしょう。

 

いざ家を建ててみて「理想と違った!」となっても建て直しなんてできませんよね。

家を建てた後に後悔しないためにも、自分にあったハウスメーカーを選択することが重要です。

 

この記事では、ハウスメーカーを選ぶ際の重要な7つのポイントについて解説しています。夢を持ってマイホームを建てようとしている方、ハウスメーカー選びで失敗したくない方、これからハウスメーカーを選ぼうとしている方はぜひ参考にしてみてください。

1. ハウスメーカーを選ぶ際のポイント

家を建てるとなると、まずしなければならないのが、数あるハウスメーカーの中から自らの理想を叶える一社を選び出す作業です。

しかし、いざハウスメーカーを選ぶことになったら、きっと色々と迷ってしまったり、比較ポイントが分からずに右往左往してしまうことでしょう。

 

そのため、ハウスメーカーを選ぶ際には、まず自分が理想の家に求める条件をクリアにしておき、それに合うハウスメーカー、理想を叶えてくれそうな会社を選ぶことが重要です。

この章では、ハウスメーカーを選ぶ際の7つのポイントについて紹介します。

1-1. ハウスメーカーが得意な工法や構造

家には木造・鉄筋コンクリート造・鉄骨造等があり、ハウスメーカーによって建築可能な工法が異なります。

また、工法によって予算や建てられる家の特徴が異なりますので、それぞれの工法の特徴を知り、自分が建てたい家の構造に合った工法とそれに対応しているハウスメーカーを選ぶことが大切です。

 

それぞれの工法の特徴について簡単に説明します。

 

●木造、在来工法…費用が比較的安い・通気性が高い・開口部を含め自由度が高い・部材が湿度をコントロールしてくれる

 

●木造、2×4(ツーバイフォー)工法…費用が比較的安い・規格化されているため安定性が高い・工期が短い・部材が湿度をコントロールしてくれる

 

●鉄骨…頑丈で耐久性が高い・木造よりも耐震,耐火,防音性が高い・コストが高い・冷暖房効率は低い

 

●鉄筋コンクリート…広い大規模建築に向く・耐震,耐火,気密,防音,断熱性能に優れる・鉄骨以上の高コスト

 

まずは予算や間取り、地域の気候の特性などから、工法や構造を考えてみましょう。

 

たとえば、寒い地域で保温性を重視したいのであれば2×4工法。

店舗や賃貸のような広い空間を確保したいのであれば鉄筋コンクリートというように、希望や地域の特性を考慮して選ぶことが重要です。

 

ただ、現在では安全性に関しては、どのハウスメーカーも一定の基準をクリアしているので、安全性重視というよりは、予算や間取り、階数などに合った工法から選ぶことをおすすめします。

1-2. モデルハウスとリアルハウスの違いを把握

家を建てようと思った時に足を運ぶのがモデルハウスです。

夢のような空間に新しい家への期待が膨らみますが、モデルハウスとリアルに建つ家との間には大きな違いがあることを頭に入れて見学しないと出来上がった家が、「見てきた理想と全然違う!」ということになりかねません。

モデルハウスとリアルハウスで違いが出るポイントをいくつか紹介します。

・家の広さが違う

広々と見せたいモデルハウスは土地を豪快に使って展開されます。

実際に自分が購入できる坪数とモデルハウスの坪数の差を頭に入れながら見学するようにしましょう。

・廊下の広さが違う

家の中では脇役の廊下ですが、広々としていれば立派に見えるでしょう。

ただし、モデルハウスは実際より広い廊下を採用していることが多いため、注意が必要です。

また、階段の幅に関しても同じことが言えますので、廊下や階段を見る際は広さや幅に着目して見るようにしましょう。

・キッチンやバスルームなどの壁材が豪華

立派な石材をこれでもかと使用して素敵に見せるのがモデルルームですが、実際には手入れが大変だったり、厚みが出て空間を圧迫したりするので、狭い住宅などでは現実的ではありません。

・ビルトインエアコン

ビルトインにすると平らになり、空間を有益に使えるようになりますが、実際には掃除が大変で採用する方はほとんどいないのだとか。

 

モデルハウスのようなスタイリッシュさやおしゃれさを実現できるのは、財力と広い土地を持っていて、しょっちゅう掃除やメンテナンスができる方です。

一般の方では広い土地が用意できなかったり、自分での清掃やメンテナンスも大変になります。

憧れる気持ちはわかりますが、先々のことや現実をよく見て考えましょう。

1-3. 坪単価はいくらか

坪単価とは、建物の価格を坪数で割った価格を指します。

一般的に、大手メーカーほど広告費がかかるので、坪単価が高くなります。

しかし、坪単価が高い、安いというだけでハウスメーカーを選んでしまうのは危険です。

工法や保証制度、性能などの違いやハウスメーカーの強みをみて比較検討することが大切です。

 

坪単価は設定上の基準がないため、ハウスメーカー毎にまちまちになっています。

建物の価格に含まれる項目や割る坪数も異なる場合があります。坪数が床面積基準である場合もあれば、床面積に含めないポーチや吹き抜けなどの面積を含んでいる場合もあるのです。

坪単価の算出基準をしっかりと確認した上で比較検討しないと、きちんとした比較にならないので気をつけましょう。

 

また、ハウスメーカーや工務店によって家を作る材料の質や流通経路が異なります。

つまり、家の販売価格に差が出てくることになりますので、坪単価はあくまでも参考程度にしておきましょう。

他にも、間取りやデザイン、設備のグレードによって金額が大きく上下します。

注文住宅を建てる際には、坪単価だけでハウスメーカーや工務店を比較するのではなく、気になるところ複数社から見積もりや間取り提案をもらうと良いでしょう。

1-4. ハウスメーカーの得意なデザイン

シンプルモダンや和の空間が得意だったり、今流行りの北欧調が得意だったり、ハウスメーカーや工務店によって得意なデザインがあります。

メーカーのこれまでの施工例を見せてもらって、自分の理想や好みのデザインと近いかどうかを確認しましょう。

 

ホームページやパンフレットを見たり、モデルルームに足を運ぶなどして、そのハウスメーカーが得意とするデザインの傾向をつかんでおきたいですね。

例えば、北欧デザインが得意なメーカーに和モダンのデザインをお願いしても強みを活かせないといったように、依頼先を間違えないようにしっかりと下調べをすることが重要です。

 

自分の理想のデザインがある場合は、雑誌の切り抜きやインターネット上でイメージをストックしておくと後で見返した時に自分の好みが分かりやすくなります。

おしゃれな写真が多く載っているピンタレストやインスタグラムがおすすめのツールです。

ハウスメーカーの担当者に相談に乗ってもらう際もイメージを共有しやすくなり、より良い提案を引き出せるようになるので、できるだけイメージをストックするようにしてみてください。

1-5. 保証期間はどの程度か

長く住むマイホームですから、建てる際には保証期間や保証内容についてよく確認しておきましょう。

大手ハウスメーカーのほとんどは、10年以上の保証期間を設けていますが、会社によっては20〜30年の保証期間を設けているところもあります。

他にも、保証期間だけでなく、定期点検のサービスや、いつでも相談できるお客様専用窓口を設置しているハウスメーカーなど、さまざまな特色があります。

いつまで保証期間があるのか、保証内容はどこまでなのか、家を建てる前に確認しておきましょう。

 

また、工務店は費用が安く抑えられる反面、大手ハウスメーカーより保証が少ないこともあるので、よく確認しておく必要があります。

小さな会社に家造りを依頼する場合は、会社がなくなってしまった後のフォローはどうなるのかまで確認しておくとよいでしょう。

1-6. 着工後の変更可否

着工後の変更は変更内容によっては可能であったり、会社によっては、着工後の変更を一切受け付けていないというところもあります。

着工後の変更を受け付けているかどうかはハウスメーカーを選ぶ際に必ず確認し、プランについて少しでも迷っていることがあるならば、変更を受け付けている会社を選ぶようにした方が無難です。

 

また、変更を受け付けてもらえる場合にも様々な注意が必要です。

例えば、仕様変更によって追加料金がかかってしまったり、工期が伸びてしまったりすることがあります。それによって予算をオーバーしたり引っ越しや新生活のタイミングがズレこんでしまうことがあるのです。

 

変更可能であることだけでなく、どのような場合に変更が可能なのか、追加で料金が発生するのか、工期はのびるのかなどなどケース別に事前に細かく確認しておきましょう。

例えば、窓の大きさと位置を変えるのが可能なのか、可能な場合追加費用がかかるのか、工期に影響はあるのか…といったように細かい項目に分けて確認することが重要です。

1-7. 営業担当者との相性

ハウスメーカーの担当者との相性は理想の家を実現できるかに大きく関係します。ハウスメーカー選びよりも担当者選びの方が重要と言っても過言ではありません。

要望や希望をきちんと聞いてくれるか、問題が起きた時に誠意を持って対応してくれるか等、担当者が信用できるかどうかきちんと確認しておきましょう。

 

そのため、担当者との相性が悪いなと感じた時には、担当が変更できないかどうか聞いてみるのも一つの手段です。

我慢して付き合って好みではない高い買い物をすることになってしまっては本末転倒なので、気になる点があった場合は遠慮なく意見を伝えましょう。

 

以下に良い担当と悪い担当の特徴をまとめますので、チェックリストとして参考にしてください。

 

●良い担当

・自身でもマイホームを建てた経験がある

・ヒアリング能力が高い

・経験が豊富

・自社のデメリットもきちんと説明してくれる

・レスポンスが早い

 

●悪い担当 ・契約を急かす

・返事が曖昧

・自社のメリットしか話さず、他者の悪口をいう

・自分の都合で話しを進めてくる

・打ち合わせ内容の記録を残さない

2. ハウスメーカーを選ぶのにかかる期間

夢の一軒家を建てる一番の味方であるハウスメーカー。

決めるのにかかる期間は人それぞれで、すぐに直感で決める人もいれば、3年もかかったという人もいるでしょう。

人によるので、「このくらいの期間がかかります」と明記するのは難しいですが、だいたい新生活を始めるまでに1年の猶予を見ると安心と言われています。

 

1年のゆとりを見ておけば、希望を叶えてくれるハウスメーカーに巡り会える可能性が高く、また中だるみしてしまうことなく、情熱を持って家造りに向き合えるでしょう。

長い間暮らすことになるマイホームを建てるのですから、自分たちの希望を聞いてくれて、叶えてくれる実力のあるハウスメーカーを選びたいですよね。

 

1年じっくりかけてモデルルームを見学したり、色々と情報を集めたり、担当と話をすることで、あなたの理想を叶えるぴったりのハウスメーカーに出会える可能性が高まります。

3. まとめ

ハウスメーカーを選ぶ上で重要なのは、ハウスメーカーの特性や担当者の性格をよく知ること、自分の希望をしっかりとまとめておくことです。

まずは自分の建てたい家のイメージを具体的な写真や切り抜きで集めて、そのイメージを得意としているハウスメーカーをインターネットやモデルルームを見ながら調べてみましょう。

 

その中で、ハウスメーカーの得意な工法を調べたり、保証期間や着工後の変更に応じられるのかなど、具体的な項目についても担当者に確認しておくことが重要です。

また、ハウスメーカー選びには余裕を持って1年くらいみておくと良さそうです。

 

夢の詰まったマイホームですからこだわりを持って気持ちよく建てられると良いですね。

あなたにぴったりのハウスメーカーと良い担当者さんに巡り会えますようにお祈りしております。

 

 

以上、ハウスメーカー選びで重要な7つのポイントについて徹底解説!でした。

この記事を書いた人

ホームマップ編集部

一級建築士や宅地建物取引士、インテリア・福祉住環境コーディネーター、住宅営業、およびファイナンシャルプランナーが在籍しております。私たちは、住宅や生活空間に関する深い知識と実務経験を生かし、読者の皆様にとって有益で実践的な情報を提供することを目指しています。家づくりに必要な知識から、インテリアの最新トレンド、資金計画まで、各分野の専門家が連携を取りながら、質の高い内容をお届けします。私たちの記事が、より良い家づくりを実現するお手伝いとなれば幸いです。

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