
規格住宅・ローコスト住宅とは?高品質で低価格の家を買いたい人必見!
新築一戸建て住宅の購入を検討した時、注文住宅か建売住宅のどちらにするかで迷うかもしれません。
できるだけ予算はかけたくないものです。そういった人におすすめなのが、建築費用を安く抑えられる規格住宅やローコスト住宅です。
本記事では3種類の住宅、規格住宅のメリットとデメリットを解説します。
またローコスト住宅を購入する際に知っておきたい、3つのポイントについて説明しましょう。
1. 住宅には3種類ある
住宅には、規格住宅・注文住宅・建売住宅の3種類があります。1-1. 規格住宅・ローコスト住宅・超ローコスト住宅とは
規格住宅は、ハウスメーカー・建築会社・工務店などの建築業者によって、間取りやデザインなどが規格化された住宅のことです。
建築費用を安く抑えられるのが特徴となります。住宅購入者はさまざまな設計プランの中から、希望するものを指定しオプションを追加可能です。
明確な基準はないものの、一般的に坪単価が30~40万円程度で、1,000万円前後の低価格住宅のことを「ローコスト住宅」と呼びます。
さらに坪単価が30万円以下の「超ローコスト住宅」に至っては、500万円ほどで建てられる平屋があります。
子どもが独立した後の夫婦2人暮らしには、十分といえるでしょう。
1-2. 注文住宅とは
注文住宅には、間取り・内装・設備・デザインなどをすべて自由に設計できる「フルオーダー住宅」があります。
さらに一部の設計を選択肢から選ぶ「セミオーダー住宅」の、ふたつがあります。
土地の形状に合った住宅を希望する設計でフルカスタマイズし、建築できるのが特徴です。
設計の選択肢の幅が広く、ハウスメーカーとの打合せに1年程度が必要です。
建築開始までには、かなりの期間を要することになります。コストに関しては安く抑えられるものの、自身の好みや細部にこだわりすぎると、予算をオーバーしてしまうので注意しましょう。
1-3. 建売住宅とは
建売住宅とは、すでに完成している建物と土地をセットで購入できる住宅です。
土地を探す必要がなくすぐに入居できるので、あまり手間や時間をかけたくない人におすすめです。
完成仕様があらかじめ決められているため、購入者の希望する間取りやデザインなどを取り入れられません。
2. 規格住宅のメリットとは?
注文住宅や建売住宅と比べた場合、規格住宅には以下3つのメリットがあります。2-1. 高品質・低価格でコストパフォーマンスに優れている
規格住宅が低価格なのは、安い建材や安い労働力を使っているからではありません。
その理由は、高品質建材の大量仕入れ・建材の規格化・シンプルな間取り、広告宣伝費の削減・住宅建築の一括管理などです。
このようにコストの削減努力が行われているからです。
耐震性がしっかり確保されており、住宅性能にも問題はありません。
高品質と低価格を両立したコストパフォーマンスの高さが、規格住宅の最大のメリットです。
2-2. 設計期間と工期が短い
フルオーダー住宅の設計は、多岐にわたる選択肢の中から希望のものを選んでいく必要があり、何度も打ち合わせを重ねないといけません。
一方規格住宅は、決められたプランの中から選ぶだけです。打ち合わせ回数がより少なくて済み、早い着工にもつながります。
施工に関しては規格化された建材が使用されるため、建築工程をマニュアル化できます。
しかも施工ミスや工期の遅延などの、トラブルも起こりにくくなるでしょう。
そのため短い工期で住宅を建設可能になり、人件費の削減にもつながるのです。
2-3. 完成後のイメージや建築費用が想定しやすい
規格住宅の設計は、規格化された仕様の中から選んでいきます。
どの設計プランやオプションを選んでも、住宅完成後のイメージが想定しやすいでしょう。
またプランごとの金額も明確に決められているので、費用シミュレーションが行いやすく、資金計画も立てやすくなります。
3. 規格住宅のデメリットとは?
規格住宅のデメリットとして、土地形状に条件があることもあげられるでしょう。
規格住宅は、住宅のみの基本的な仕様が既に決められているもので複雑な形状の土地には建築できません。
規格住宅に対応しない土地であれば、建築業者に土地探しを依頼する必要があります。
4. ローコスト住宅の購入時に知っておくべき3つのポイントとは?
近年住宅に対する価値観が変化していきています。住宅にかかる費用はできるだけ抑えて、その分趣味などに予算をかけるといったケースが、よく見られるようになりました。それにともない、規格住宅の希望者が増加しとくにローコスト住宅は人気です。ここではローコスト住宅の購入時に、知っておくべき3つのポイントをお伝えしましょう。4-1. 予算は総額の費用で考える
家づくりには、建物自体以外にも多くの費用がかかります。
一般的な総額の内訳は本体工事費を含む建物価格が75%、引込工事や外構工事などの付帯工事費が15%、登記費用や設計料などの諸経費が10%です。
ローコスト住宅の本体価格を1,000万円程度とすると、土地代を除いても実際には別途費用なども加えた、総額1,300万円ほどが必要になるでしょう。
さらに築10年目以降あたりからかかるメンテナンス費や、設備の交換費用などの分も貯蓄していかなければなりません。
4-2. 住宅に求める優先順位を決める
コスト削減のためには、こだわりや条件に応じて優先順位を決めておくことが重要です。
重視する部分のみをグレードの高いものにする、DIYで補えそうな箇所は省いておくなどの工夫をしてみましょう。
優先順位を明確にしておくことで、設計プランが選びやすくなり費用配分もしやすくなります。
そのためには住宅カタログや資料を取り寄せて、各設計プランなどについて知っておくとよいでしょう。
4-3. 希望に合った施工を提供できる建築業者選びをする
ひとことにローコスト住宅といっても、その設計プランの内容は各建築業者によってさまざまとなっています。
そのため希望する施工を提供できる、建築業者を選ぶことが重要です。複数の建築業者からカタログや資料を取り寄せて、ホームページをチェックするなどして、じっくり比較検討してみましょう。
具体的な確認項目には設計プランやオプション、標準仕様の設備・使用する工法・実績・保証制度、アフターサービスなどがあげられます。また住宅展示場のモデルハウスを見学する機会があれば、生活動線・家事動線・収納スペースなどについても、チェックしておきましょう。
5. まとめ
規格住宅は希望する設計プランを選んで建てられる住宅で、建材や設計プランはすべて規格化されているのが特徴です。
高品質で低価格・短い工期・完成後のイメージや建築費用を想定しやすいなどの、多くのメリットがあります。
一方、土地の形状が特殊な場合は、建築できないというデメリットもあるのです。
「1,000万円前後で家が建てられる」と話題のローコスト住宅は、実際に別途費用も含めた1,300万円程度が必要となります。
ローコスト住宅購入の際には、希望に合った施工を行う建築業者を選び、優先順位を決めて設計にあたることがポイントです。